三宅島 旅行・観光ガイド ブログ

火の山峠・大久保浜・神着・三宅島酒造販売

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火の山峠

椎取神社から少し美茂井方面へ進むと、都道沿いに「火の山峠入口」と書かれた道標があります。火の山峠は、雄山環状線林道に繋がる林道の途中にあり、三七山ひょうたん山を望む絶景ポイントです。

三宅島の地図

火の山峠 都道 入口
火の山峠の入口。

入口から火の山峠までは、原付で10分弱。ずっと登り勾配が続くため、徒歩や自転車だときついかもしれません。

峠に向かう途中、「ビストロ ドルフィン」と書かれた看板を見かけました。こんな山道の先にレストランがあるのか、と不思議に思いながら坂を登っていくと、ダイビングショップを兼ねたペンション「マリンベース三宅島」の廃墟が建ち並んでいました。「ビストロ ドルフィン」もこの一角にあったと思われます。

2013年に、「マリンベース三宅島」の破産手続きに関する官報が出ていて、完全に廃業したことが窺えます。噴火後に観光客が戻らず、経営が建て直せなかったのでしょう。

火の山峠 アクセス
細い山道をひたすら登っていく。

さらに先へ進むと、例によって火山ガスの影響で立ち枯れた樹木が一面に広がる光景を目にしました。三宅島ではお馴染みの風景ですが、これだけ広大な面積に及ぶと、なかなか衝撃的です。ちなみに、火山ガスは、枯れ木を分解するバクテリアをも死滅させるため、枯れ木がいつまでも朽ちずに残っているのだそうです。

三宅島 火の山峠 枯れ木
火山ガスで立ち枯れた木々が一面に広がる。
三宅島 雄山の山頂 噴煙
噴煙の影響か、雄山の頂上は曇っている。

火の山峠に到着しました。やはり、ちょっと硫黄臭さがあります。道はこの先雄山方面へ続いていますが、立ち入り禁止のようです。(火山ガス濃度の問題か、道路が破損しているためかは不明)

三宅島 火の山峠
火の山峠に到着。

事前に調べた際、ネットの情報が乏しかったため、あまり期待していなかったのですが、これはなかなかの眺望です。背後には、噴煙を上げる雄山がそびえていて、海・山両方の眺めを楽しめます。

火ノ山峠 展望台

火ノ山峠 風景
雄山と山麓を一望できる絶景スポット。

火の山峠は、展望台として整備されていて、休憩用のテーブルとベンチが並んでいます。屋根付きの東屋もありました。ただし、トイレは無いため注意が必要です。

火ノ山峠展望台
火の山峠は、展望台として整備されている。
火ノ山峠 ひょうたん山
ひょうたん山方面を見下ろす。

火の山峠からは、ひょうたん山がよく見えます。こうやって上から眺めると、豊かな自然に囲まれた美しい場所であることを実感します。

火ノ山峠 島下 三宅島
火の山峠から見た島下地区。

神着地区

三宅島の地図

三宅島 神着
上空から見た神着地区。

神着(かみつき)は、島の北側に位置する集落です。阿古のような賑わいはなく、静かで落ち着いた雰囲気です。

海岸まで落差のある地形のため、海に出るまで距離があり、集落からはなかなか海が望めません。

三宅村神着
神着の街並み。

三宅島酒造販売は、三宅島で唯一の焼酎蔵です。特に人気なのが、麦焼酎「雄山一」。度重なる噴火の被害を経ても、脈々と受け継がれてきた幻の銘酒です。

店内にはカフェもあり、ゆったりくつろぐことができます。観光客向けのお土産も取り扱っています。

三宅島酒造販売
島の地酒を製造している三宅島酒造販売。

店先の牛のオブジェが目に付く「岡太楼本舗」は、三宅島のお土産の定番「牛乳煎餅」の製造元です。牛乳煎餅は、島内各地の土産店で購入できます。

岡太楼本舗 三宅島
牛乳煎餅の製造元である岡太楼本舗。

正大ストアは、神着地区で唯一のスーパーマーケット。総菜や弁当にも力を入れていて、仕出し弁当の大量発注も可能なのだそうです。

正大ストア
神着地区のスーパーマーケット「正大ストア」。

正大ストアを運営する「株式会社正大」は、東京都心で伊豆諸島の魚介を売りに飲食店を展開しているそうです。離島のスーパーマーケットは、経営的にかなり厳しいと思いますが、強みを生かした都心進出は良いアイディアだと思います。応援したいですね。

パチンコ・ドルフィン 三宅島
神着地区にあるパチンコ店「ドルフィン」。

神着地区にもパチンコ店がありました。店名は「ドルフィン」。2階建ての立派な建物が印象的です。ちなみに、「ドルフィン」の背後に建つ「プチホテル やすらぎ」も同じ会社(有限会社神田商事)が運営しています。

パチンコ店といえば、阿古坪田に2店舗を展開する「パーラーみやけ」がありますが、「ドルフィン」を含めると、島内にパチンコ店は計3店舗あることになります。人口約2,500人の島にしては多い気もしますが、各集落が離れているため、棲み分けが出来ているのでしょう。

三宅島郵便局
都会的な外観の三宅島郵便局。

三宅島には、郵便局が5箇所もありますが、中心的な存在なのが、神着にある「三宅島郵便局」です。島内で唯一休日も営業しています(窓口は午前中のみ)。

御笏神社
御笏(おしゃく)神社は、神着地区で最大の神社。

御笏神社(おしゃくじんじゃ)は、神着バス停のすぐそばにある神社。神着地区のランドマーク的な存在です。7月には牛頭天王祭(ごずてんのうさい)が行われ、神輿が地区内を巡ります。

かなり格式の高い神社で、境内には神聖な雰囲気が漂っていました。

御笏神社の境内

洋菓子・レストラン フェニックス
洋菓子を扱う「フェニックス」。
三宅島神着 集落
神着の集落を歩く。

最近建て替えられたという東京都三宅支庁。離島には似つかわしくない立派な建物です。ちなみに、三宅支庁は、東京都の出先機関であり、東京都総務局に属します。都庁の出張所という感覚でしょうか。

東京都三宅支庁
東京都三宅支庁の庁舎。

大久保浜

友地橋(ともうじばし)という橋を渡ると、伊豆地区に入ります。友地橋から崖下を覗くと、崖と浜に挟まれた僅かな土地に、人家が密集しているのが分かります。

三宅島 大久保浜
崖下に集落が密集する大久保浜。

ここは、大久保浜と呼ばれる場所で、夏場は海水浴やダイビング、サーフィンなどで賑わうそうです。

三宅島 友地橋
大久保浜を見下ろす位置にある友地橋(ともうじばし)。

また、大久保浜の一番奥には、5,500kワットの出力を誇る大久保浜発電所があります。ここで発電された電気は、都道に沿って敷設された送電線を使って、島中に送られています。

大久保浜 三宅島
崖の上から大久保浜を眺める。

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探索日
2014/04/30 - 05/03
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