三宅島 旅行・観光ガイド ブログ

三宅島坪田 ハート会・沖原海岸・彦七・都立三宅高校

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三宅高校

三宅島の地図

大路池から空港方面へ走ると、まもなく左手に大きな高校が見えます。ここが東京都立三宅高等学校です。

三宅高校は、三宅島で唯一つの高校。男女共学で、普通科・農業科・家政科の3学科があります。校舎は地上2階建てで、屋上にプールも備えているそうです。

都立三宅高校
坪田地区に校舎を構える三宅高校。

高校の前には、村営バス「三宅高校前」の停留所があり、広い乗降スペースが確保されています。

三宅高校前バス停留所
三宅高校前バス停。

三宅高校が建つ場所は、「八重間マール」と呼ばれ、直径1kmにも及ぶ火口(爆裂火口)なのだそうです。高校の背後に見える崖が、かつての火口壁で、現在はスダジイやタブノキが根を張って群生しています。火口壁の高さは200メートルほどありますが、底面は平らで、以前は水が溜まりやすかったそうです。

ちなみに、火口壁を隔てて向こう側にあるのが大路池ですが、そちらは古澪(ふるみお)マールと呼ばれているそうです。

坪田地区

三宅高校を過ぎると、坪田地区の集落に入ります。ここから先は、都道に沿って住宅や商店が連なっています。

三宅島 坪田地区

割烹 いけ吉

「割烹 いけ吉」は、三宅島で有名な和食のお店で、三宅高校のすぐそばにあります。ちょっと高めの価格帯だそうですが、地元の食材を使った三宅島ならではの味が楽しめます。

割烹いけ吉 三宅島
割烹いけ吉。

昼・夜ともに営業しているようですが、来店の際には事前に電話予約をしておくといいと思います。

三宅ハート会

三宅ハート会は、三宅島の特色を生かした商品開発を行う団体。メンバーは、島に住む主婦5人で、自前で加工工場まで持っているそうです。

坪田地区の中心に、三宅ハート会が運営する店舗があります。三宅ハート会が開発する商品は幅広く、ドクダミを使った化粧品から、明日葉、テングサ、岩のりなどの加工食品まで、店には30品目ほどが並んでいます。

三宅島ハートショップ
坪田地区で一番の品揃えを誇る「三宅ハート会」。

ちょうどお昼時だったので、昼食を求めて入店しました。店内は、大きめの商店のような感じで、生鮮食品から日用雑貨、衣類まで幅広い品揃え。お土産も揃っていますが、どちらかといえば、地元民向けの商店です。

三宅島ハート会
ハートショップ(ハート会)の店内。

このお店で特に力が入っているのが、テーブルに並べられた豊富なお惣菜・お弁当。ハート会のお母さん方の手作りです。

さらに、店内にはイートインスペースがあり、食事もできます。周辺には昼食時に入れる飲食店が少ないため、特に旅行者には助かりますね。

三宅島ハート会 食事 ランチ
店内にはイートインスペースがある。
三宅島ハート会 お惣菜
お惣菜の品揃えは豊富。

メニューは豊富で、しょうが焼(1,000円)、カツカレー(900円)、チャーハン(800円)、あしたば天ぷらそば・うどん(700円)、冷し中華(700円)…などなど。

三宅島 坪田地区 ランチ
イートインを利用する場合はカウンターで注文する。

私は牛丼(800円)を注文しました。しばらくすると、熱々の牛丼と味噌汁が出てきました。ちょっと玉ねぎが多い気もしましたが、味は美味しかったです。

三宅島ハート会 坪田 ランチ 牛丼
できたてアツアツの牛丼。

商品棚に囲まれたテーブルで食べることになるので、ちょっと落ち着かないですが、さくっと食事を済ませるなら最適ですね。

ハート会は、島民に利益を還元することを目的としているため、島で取れた農産物を積極的に買い取っています。坪田地区に行く際は、ぜひ立ち寄っておきたいお店です。

沖原海岸

坪田地区の海沿いを歩くと、黒くてゴツゴツした玄武岩が多く見られます。この辺り一帯は沖原海岸と呼ばれ、磯釣りのスポットとして知られています。

三宅島 沖原海岸
坪田地区にある沖原海岸。

沖原海岸は、住宅地からほどよく距離があり、夜になると真っ暗になるため、星空観察に適しているのだそうです。

また、方角的に、水平線から月が昇ってくる様子をみることができ、月明かりが海面に映り込む様子が、“月へ続く道”に見えるのだとか。

三宅島 坪田 沖原海岸
沖原海岸は、溶岩流で形成された玄武岩の海岸。

この近海は、イルカやウミガメの生息地でもあり、海岸から姿を捉えることもできます。シギやチドリといった渡り鳥も多いそうです。

ハマヒルガオ 三宅島 沖原海岸
海岸近くに群生するヒルガオ。

海沿いの岩場には、ハマヒルガオが一面に咲き乱れていました。鮮やかな緑と可愛らしいピンクの花が、玄武岩の海岸に色を添えます。

三宅島の坪田 雄山
沖原海岸から雄山の山頂を見上げる。

海岸沿いには細い道路が通っていますが、たまに車が通り過ぎる程度で、静まり返っています。火山ガスの影響か、ここでも枯れ木が目立ちます。背後には雄山の雄大な姿を見ることができます。

三宅島の沖原海岸 原付バイク
海岸沿いの道で休憩。

三宅村坪田 沖原海岸

空港周辺

坪田地区を空港方面へ進んでいくと、徐々に民家が少なくなっていきます。ここから先の区域は、かつて「坪田高濃度地区」と呼ばれ、火山ガスの濃度が特に高い地区でした。空き家が多くみられるのは、その影響もあるのでしょうか。

三宅島空港 民家
空港近くの坂を登ったところで見かけた民家。

海が近く、傾斜があるため、坂の上に建つ民家からは海がよく見えます。空き家を覆い尽くす勢いで草木が繁茂していましたが、ロケーションが良いだけに、なんだかもったいない気がします。

三宅島空港 坪田地区
空港周辺は、火山ガスの影響で空き家が多い。

三宅島の雄山 山道 立ち入り禁止

坂の途中に「危険立入禁止」の看板。この先火山ガス濃度が高いのか、地形的に泥流や土石流の危険性があるのか、理由は不明です。こういう物々しい看板があると、やはりまだ噴火は治まっていないのだと実感します。

三宅島 坪田地区 廃墟
建物の基礎だけが残されていた。
三宅島空港のランチ 彦七
蕎麦や丼ものがメインの食事処「彦七」。

「彦七」は、蕎麦や丼ものがメインの食事処。空港のすぐ近くにあり、お昼時は、周辺住民や空港で働く人達で賑わいます。

以前は三宅高校近くに店を構えていたらしく、古い観光マップには、昔の位置のまま載っていたりするので、訪れる際には注意が必要です。

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探索日
2014/04/30 - 05/03
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