三宅島 旅行・観光ガイド ブログ

錆が浜港(阿古の港)・お土産屋(一休の店)

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錆が浜について

錆が浜は、阿古地区にある黒い砂浜の海岸です。全長800メートルにおよび、夏は海水浴場として賑わいます。

錆が浜港
阿古集落と錆が浜港。

この海岸には、大型客船が接岸できる港があり、錆が浜港と呼ばれています。繁華街である阿古地区の港ということで、「三宅島の玄関口」として、整備にも力が入っています。

三宅島の地図

錆が浜港 漁船溜まり
錆が浜港の船溜まり。

漁船溜まりを見てみると、多くの漁船が停泊していました。漁業は、三宅島の主力産業でもあり、避難解除後の島の経済を支えています。

錆が浜港 釣り船
多くの漁船が停泊している。

三宅島で漁業が盛んな理由の一つに、黒潮の影響があります。三宅島の周辺海域には、温かい黒潮に乗って、様々な回遊魚がやってくるそうです。中には、クジラやシャチの目撃談もあるとのこと。

錆が浜港 三宅島
ちょうど船で作業をしている人がいた。

水揚げされる魚は、マグロ、カツオ、キンメダイなどで、中でもマグロは、年間を通じて獲れる三宅島の代表的な魚です。

また、三宅島のテングサは、量・品質の両面で日本一の評価を受けているそうです。テングサとは、寒天や心太の原材料になる海藻の一種です。2000年の噴火によって海底に火山灰が積もった影響で、最盛期に比べると、水揚げ量は減っているようですが、徐々に回復しているそうです。

三宅島 天気 錆が浜港
この日は良い天気で、波も穏やかだった。

大野原島(三本岳)

錆が浜から海を望むと、大野原島の島影を確認できます。大野原島は、阿古の西方9kmほどの位置にあり、特徴的な三つの岩山から、通称「三本岳」と呼ばれています。無人島ですが、行政上は、三宅村の一部となっています。

大野原島 三本岳
遠くに見える大きな岩は大野原島。

大野原島の周辺は、釣りやダイビングのスポットとして有名で、しばしば釣り客向けの上陸ツアーが組まれることがあります。

一休の店

錆が浜港の風景

「一休の店」は、錆が浜港のすぐ近くにあるお土産屋さん。観光客向けの土産店としては、随一の品揃えです。ちなみに、職場や友人向けのお土産としてオススメなのは、「岡太楼本舗」の「牛乳煎餅」。伊豆諸島のお土産として定番となっている牛乳煎餅ですが、ここ三宅島でも、地元の製菓店が作っています。

一休の店
三宅島のお土産が揃う「一休の店」。

いきいきおさかなセンター

錆が浜港の船客ターミナルのはす向かいにあるのが、「いきいきおさかなセンター」です。漁協直営の鮮魚店となっていて、捕れたての新鮮な魚や、くさや、干物など、島で作られた土産物が並んでいます。

三宅島漁業協同組合
三宅島漁協の「おさかなセンター」。

船客待合所「ここぽーと」

錆が浜港の船客待合所は、2013年7月3日にオープンしたオシャレな建物です。「ここぽーと」という愛称が付けられています。

錆が浜港 客船ターミナル

「ここぽーと」の名前には、天然記念物の鳥「アカコッコ」と、「『ここ』から始まる『ここ』ろからのおもてなし」という意味が込められているそうです。

三宅島 客船ターミナル
おしゃれな外観の客船ターミナル。

建物は、アカコッコをモチーフにしたオシャレなデザインとなっていて、赤茶色と黒を基調とした外壁が複雑に組み合わさってできています。

錆が浜港 船客待合所
ちょっと都会的なデザインの船客待合所。

ここぽーとは、外観だけでなく、内部もオシャレです。メインの待合スペースは、一部が吹き抜けとなっていて、明るく広々しています。壁や天井が斜めになっているのも面白いです。

錆が浜港 客船乗り場

三宅島 錆が浜港 屋上に上る階段
外の階段から建物の屋上に上ることができる。

屋上にも上ってみました。

屋上は、外側に造られた階段から通じているため、建物の中に入らなくても、気軽に上ることができます。

三宅島 客船ターミナルの屋上

屋上は、見晴らしの良い展望台となっていて、錆が浜港を一望できます。

三宅島 客船ターミナル屋上からの眺め
船客待合所の屋上から錆が浜港を一望できる。

岸壁に向かう

船客待合所を出て、階段を下った先が、客船が接岸する岸壁となります。スロープが造られ、バリアフリーにも配慮したつくりになっていました。

錆が浜港 三宅島
錆が浜港の岸壁。

三宅島 岸壁から見た船客待合所

岸壁には釣り人の姿がありました。今日は天気が良く、釣り日和ですね。

三宅島 岸壁

竹芝~三宅島のジェット船運航について

客船だと、三宅島から東京まで6時間半掛かる距離ですが、高速船(ジェット船)の実験運航が何度か行われていて、実現すれば、3時間40分ほどで結ばれるそうです。しかし、現状、定期運航される目処は立っていません。

これは、東海汽船側の機材が不足していることに加え、三宅島・八丈島航路が補助金によって赤字補填されていて、コストの掛かるジェット船の運航ができないためであると言われています。また、三宅村がコストを負担するとしても、現状の神津島航路を延伸する形となり、大島・新島・神津島など、途中の島に寄港することになるため、十分な時間短縮効果が出ない点も課題視されています。

都心からさほど離れていないだけに、交通手段が整備されないのは勿体ない気がします。島の復興のためにも、高速船の運航をぜひ実現させてほしいものです。

錆が浜港の周辺を歩く

錆が浜港 旧船客待合所
移転前の旧客船ターミナル。

ここぽーとの向かいには、旧船客待合所の建物が残っていました。窓から中を覗くと、当時の備品がそのまま残されていました。まるで時間が止まっているかのようです。現在の待合所と比べると、小ぢんまりとした建物だったようです。

阿古 海岸の公園

都道沿いには、海を眺められるきれいな公園が造られていて、夕日を眺めるには最適なスポットです。この辺りは海水浴場(錆ヶ浜海水浴場)として整備されているので、トイレやシャワーが充実しています。

三宅島 錆が浜港 夕日
夕暮れ時の錆が浜港。

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探索日
2014/04/30 - 05/03
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