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南大東島 地底湖探検ツアー

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南大東島の地底湖

地底湖探検ツアーは、南大東島で人気のアクティビティツアーです。東和明さんという方が主催されています。

チラシやFacebookに記載されている電話番号に予約の電話を入れてみると、ちょうど翌日の午前中に2人予約が入っているので、一緒にどうぞ、と言われました。

料金は、3時間ほどのコースで6,000円(保険料含む)です。

オフィスキーポイント 東和明さん
ガイドの東さんが宿まで迎えに来てくれる。

当日は、東さんが宿まで迎えに来てくださいます。

まずは事務所へ行き、つなぎに着替えます。鍾乳洞内は湿度が高いため、意外と暑いそうです。汗だくになるので、着替えは必須とのこと。

長靴やライトなどの装備もここで着けてしまいます。カメラなど電子機器は自己責任で持ち込めますが、必要最小限に。洞内では水滴がしたたり落ちてきますので。

南大東 地底湖ツアー 装備レンタル
事務所で着替え。装備は全て貸してくれる。

他のお客さんは、事前に話があった2人組だけで、私を含め3人での催行となりました。話を聞くと、その2人はダイビングで島を訪れたそうで、その日の午後便で帰る予定とのこと。

南大東 地底湖ツアー 長靴

地底湖に向かう前に、地権者である大東糖業へ申請に行きます。立ち入る人全員の名簿を提出するそうです。

アグリサポート南大東
まず、地権者の大東糖業に申請しに行く。

いよいよ、地底湖の入口に向かいます。場所は、旧東地区にあるドリーネです。

地底湖の入口
旧東地区にあるドリーネ。

さとうきび畑のど真ん中に、鬱蒼と草木が生えているポイントがあります。

畑の苗を踏まないように近づいていくと、大きな穴であることが分かります。これがドリーネです。

南大東 ドリーネの入口
ドリーネの降り口。

早速、穴の中に入っていきます。

岩を伝ってゆっくり下りていくと、鍾乳洞の入口が。

南大東 ドリーネ
ドリーネの中に入っていく。

こうした地底湖への入口が、南大東島には何箇所かあるそうです。

かつては子どもたちの遊び場だったほか、戦時中には、防空壕としても使われたとか。

南大東 鍾乳洞の入口
ドリーネの中に入ると、洞窟の入口がある。

当然ながら、鍾乳洞の中は光が届かないため、真っ暗です。

ヘッドライトを点けて、頭上に注意しながら進みます。

南大東 鍾乳洞の中
鍾乳洞の中は光が届かない世界。
地底湖探検ツアー
頭上に注意しながら慎重に進む。

小さなカタツムリ

米粒大の小さなカタツムリがいました。これで大人の大きさなんだそうです。(上記写真は、東和明さんからご提供いただいたものです)

地底湖探検ツアー あずまさん
所々で東さんが解説してくれる。

所々で、東さんの解説が入ります。

狭い通路では、屈まないと進めない場所があったりします。洞内は、確かに蒸し暑い。

鍾乳洞 ソーダストロー群
ソーダストローと呼ばれる細長い鍾乳石。

ソーダストロー(鍾乳管)と呼ばれる細長い鍾乳石には、今も水が伝って成長を続けています。

ちなみに、所々鍾乳石が折れているのは、昔ここを遊び場にしていた島の子どもたちが折ってしまったとのこと。(今となっては黒歴史ですけど、楽しかっただろうな…)

鍾乳石 キノコ状
湿度が高い環境でつくられるキノコ状の鍾乳石。

さて、ドリーネに入って40分くらい歩いたところで、一つ目の地底湖に到着です。

ライトを当てると青く光るのが不思議です。底まで透き通って見えます。

ちなみに、波を立てると、湖底の埃が舞い上がるため濁ってしまうそうで、元の透き通った水に戻るまで、3日掛かるそうです。

南大東 地底湖
一つ目の地底湖に到着。

金脈のようにキラキラ光る岩。しかし、これ実は水滴が光っているだけなんだそうです。

金のように見える水滴
金のようにキラキラ光るのは、実は水滴。

片道1時間くらい歩いたところで、目的地だった地底湖(地下14メートル)に着きました。先ほどよりも湖面が広いです。

天井から落ちる水滴が波紋をつくります。不純物が無い水は光を透過するため、ライトを当てても水と感じさせません。

実は地底湖は海と繋がっているらしく、潮の満ち引きで湖面が上下するのだそうです。過去に、専門家が潜って調査したそうですが、まだ海に通じる道は見つかっていません。

南大東島 地底湖
今度は大きめの地底湖。洞窟は行き止まり。
南大東島 地底湖 水質
水質は非常にきれいだが、波を立てると濁る。

神秘的な地底湖ですが、調査に入った人が毎年死んでいるらしく、地底湖でのダイビングやルートの開拓には細心の注意が必要です。

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探索日
2013/04/28 - 05/01
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