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東椎屋の滝・仙の岩 (耶馬渓の観光スポット)

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東椎屋の滝

東椎屋の滝は、落差85メートルの荘厳な滝で、日本の滝百選に選ばれています。昔から観音信仰の霊場としても親しまれているそうです。日光の華厳の滝(落差95メートル)に似ているところから、「九州華厳」とも称されています。

近隣にある西椎屋の滝、福貴野の滝とともに「宇佐の三滝」と呼ばれています。西椎屋の滝を雄滝、東椎屋の滝を雌滝、福貴野の滝を子滝を呼ぶそうです。

東椎屋の滝は、国道500号線をそれて1kmほど行ったところにあります。有名な観光地というだけあって、駐車スペースはかなり広く確保されています。駐車場は有料のため、常駐している管理人のおばちゃんが、料金を徴収しに来ます。

東椎屋の滝 入口
駐車場に車を置いて、徒歩で滝に向かう。

駐車場から滝までは、およそ300メートルの山道。徒歩で10分弱掛かります。さほど足場の悪い道ではありませんが、雨だとぬかるむ場所もあるので、滑りにくい靴が良いでしょう。

東椎屋の滝 川へ下る

まずは深い谷へと下って行き、鬱蒼とした森の中を歩いていきます。

東椎屋の滝 森林
鬱蒼とした森の中を歩く。

間もなく、美しい渓流が姿を現します。駅館川(やっかんがわ)水系滝川です。遊歩道は、渓流に沿って滝まで続いています。この渓流の見事な景色も、東椎屋の滝の見所の一つです。

東椎屋の滝 渓流

まずは、渓流によって浸食が進む一枚岩の様子を見ることができます。火山の噴火によって形成された土地が長い年月をかけて浸食されたため、このような継ぎ目のない岩盤となっています。

東椎屋の滝 渓流沿い
渓流沿いの道を歩く。

人間の背丈以上もある岩壁は、ミルフィーユのように幾層にも削られていました。長年の水流による浸食でしょうか。

東椎屋の滝 遊歩道
足場は悪くないが、雨の日は辛いかも。

秋の紅葉の時期はもちろん、春の新緑の季節も美しい風景が楽しめるそうです。

東椎屋の滝 谷川

渓流の岩場
来た道を振り返って見る。

美しい清流を堪能した後、いよいよ目的の滝壺が見えてきました。

まずは、滝というよりも、我々を囲っている巨大な絶壁に目を奪われます。上部が新耶馬溶岩、下部が旧耶馬溶岩と呼ばれる地質であり、落差は85メートルあります。

離れた見た東椎屋の滝
ようやく滝が見えてきた。

巨大な絶壁に囲まれた空間は、神秘的な雰囲気でした。時折風が吹くと、滝は風になびいて飛沫となって消えていきます。

東椎屋の滝 滝壺
絶壁に囲まれた滝壺。

垂直に落ちる滝は見事な美しさで、滝壺の水面は驚くほど沈静を保っています。高貴端麗という形容が相応しい滝だと思います。

東椎屋の滝
神秘的な空間。
滝の下
肉眼では分からないが、観音様が彫られている。

この場所は、古くからの霊場にもなっており、信仰の対象とされてきました。今回、私は確認できませんでしたが、滝に打たれている滝壺の岩壁に、観音様が彫られているそうです。

東椎屋の滝 断崖絶壁
落差は85メートル。日本の滝100選に選ばれている。

仙の岩

仙の岩は、県道50号線沿いにそびえる岩壁・奇岩群です。標高100メートル級の岩山がいくつもそびえ立っていて、「耶馬溪」を代表する風景になっています。

仙の岩
県道50号線沿いに突如現れる岩山。

正面にそびえる大きな平岩、大中小の屏風岩、大巌寺岩窟など、数々の巨大な岩によって構成されています。仙の岩という名前は、かつて法道仙人(インドの仙人)がいたことに由来するそうです。

仙の岩 写真
切り立った岩壁が特徴の「仙の岩」。

ここは、古くからの聖域となっていて、一千年以上前から、山岳仏教の修行の場でした。一部の岩山には登頂も可能だそうで、頂上からは由布岳・鶴見岳を眺めることができるそうですが、登山口は見つけられませんでした。

仙の岩 風景
登頂も可能らしいが、どこが登り口か分からなかった。

仙の岩 岩壁

周囲は「仙の岩公園」として整備されていて、駐車場やトイレもあります。近くには、深見川が流れ、とても環境のよい場所です。

このような風景が当たり前のように幹線道路沿いに出現するのが、この地域の凄いところですね。

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探索日
2013/01/02 - 04
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