国東半島 旅行・観光ガイド ブログ

熊野磨崖仏 (国東半島の観光スポット)・乱積みの石段・熊野神社

スライドショー

当サイトに“お手頃価格”で広告を掲載しませんか?詳しくはこちら (別窓で開きます)

熊野磨崖仏について

日本最大級の磨崖仏(まがいぶつ)です。磨崖仏とは、岩壁などに彫られた仏像のことで、全国の過半数の磨崖仏が、ここ大分県に集中しているといわれています。

熊野磨崖仏では、高さ6~8メートルの規模で2体の仏像が刻まれており、国の重要文化財に指定されています。

熊野磨崖仏の場所と行き方

熊野磨崖仏は、田原山(たわらやま)の中腹にあります。田原山は、国東半島の南西部、田染平野(たしぶひらの)にそびえる山です。

当初、県道29号線を道なりに進んで両子山を超えるルートをとる予定だったのですが、峠越えの途中、積雪に阻まれてJAFのお世話になることに…。海に面する国東市街では、良い天気だったのですが、山の気候はだいぶ違うようです。大分の気候をなめていたと反省しています。結局、両子山を迂回して向かうことにしました。

険しい参道

まずはふもとにある胎蔵寺の駐車場に車を置いて受付を済ませます。駐車場から熊野磨崖仏までは、徒歩15~20分ほどの険しい山道となっています。

熊野磨崖仏 登り口
胎蔵寺で受付を済ませ、参道を進む。

はじめに、坂道と階段が徒歩6~7分ほど続きます。勾配は緩やかで、そんなにきつくはありません。ただ、この日は積雪があり、足元に注意しながら進みました。

熊野磨崖仏 坂道

まもなく、石灯籠と鳥居が並ぶ場所に出ます。既にかなり山の中に入ってきた感がありますが、実は、この先に、「最後の試練」が待ち受けているのです。

熊野磨崖仏 鳥居
この鳥居をくぐると、試練が待ち受けている。

熊野磨崖仏の「名物」ともいわれる“乱積みの石段”です。「鬼が一晩で積み上げた」と伝えられ、不揃いな石が雑然と積み重ねられています。

熊野磨崖仏 乱積みの石段

熊野磨崖仏 石段
「鬼が一晩で積み上げた」と云われる石段。

ここから急に勾配がきつくなり、足場の悪い石段もあって、かなり苦戦します。この日は積雪もあって、石段が非常に滑りやすい状態だったため、余計にスリリングでした。まさに修行の場といった感じです。

熊野磨崖仏 石段 全体
石段は、終わりが見えないほど上まで続いている。

手すりがあるのがせめてもの救いで、手すりにしがみつきながらでないと、先に進めません。帰りはここを下ることになるわけですが、下りはさらに怖かったです。

熊野磨崖仏を登る
乱積みの石段はかなり登りづらい。

不動明王像と大日如来像

乱積みの石段を登ると、ようやく熊野磨崖仏に到着です。公園のような広場があり、目の前の岩壁に、2体の磨崖仏が彫られています。

熊野磨崖仏 全景
平安末期の作と云われる熊野磨崖仏。

向かって左側にあるのが、高さ約8メートルの不動明王像です。また、不動明王像の右下に、神の姿を表す磨崖神像が鎮座しています。

一般的に、不動明王は怒った表情をしていることが多いそうですが、ここでは、微笑みかけているような表情になっています。

熊野磨崖仏 不動明王像
左は、微笑んだ表情の不動明王像(高さ8メートル)。

右側にあるのは、大日如来像で、高さは約6.7メートル。大日如来の頭上には、仏の世界観を表した種子曼荼羅(しゅじまんだら)が描かれています。

大日如来像は、近年になって修復が施され、変色していた表面がきれいになったそうです。

熊野磨崖仏 大日如来像
右は、大日如来像(高さ6メートル)。

どちらも、制作年は明らかになっておらず、「一千数百年」といわれています。ただ、不動明王像の方が古いことは推測されており、大日如来像は後年になって彫られたものだろうといわれています。

熊野社本宮

石段は、磨崖仏よりさらに上へ続いています。頂上まで登ってみると、そこには、熊野神社の本宮がありました。

熊野神社
石段を登り切ると、熊野神社がある。

神仏習合の傾向が強い国東半島ですが、磨崖仏のすぐそばに神社があるというのは、その思想を色濃く表しているといえるでしょう。

熊野神社の奥の構造
岩にめり込ませる造りは、国東半島で共通らしい。

磨崖仏で不動明王像の右下に彫られていた磨崖神像は、熊野社本宮に祀られている神様であると考えられています。

次のページ:「桂昌寺跡・地獄極楽」

探索日
2013/01/02 - 04
このレポートの目次