仙台大観音に行ってみたら凄かった

仙台大観音に行ってみたら凄かった

仙台市内にある「仙台大観音」に行ってきました。

仙台大観音 アクセス
100メートルの高さを誇る「仙台大観音」。

仙台大観音は、住宅地に建つ地上100メートルの超高層建築で、遠目から見ても、突出した姿が異様に映ります。国内の仏像としては、牛久大仏に次ぐ2番目の高さです。

仙台大観音 場所
住宅地を見守るように建つ不気味な姿。

元々、地元の実業家が建てたもので、歴史的な謂われはほとんど無いそうです。仙台大観音を建立した双葉グループは、観音像が立つ中山ニュータウンの造成も手掛け、バブル期には、ホテル・ゴルフ場・アミューズメント施設などを経営していた巨大企業でした。

双葉グループは、その後倒産し、仙台大観音と隣接するホテル・ゴルフ場は、別の企業に売却されました。現在、観音像に隣接する「仙台ジョイテルホテル」は、かつては双葉グループが経営する「ホテルニューワールド」だったそうです。

仙台大観音 ホテル
仙台大観音と隣接するホテル・ゴルフ場は、元々同一経営者のもの。

仙台大観音へのアクセスは、路線バスで「仙台観音前」下車が便利です。仙台駅からは、乗換なし約30分でアクセスできます。

仙台大観音 入口
開運・昇龍を約束してくれるという竜の口。

仙台大観音の中へ入ってみます。入口は龍の口のような形になっていて、足元には溜め池が造られています。

参拝料は無料とされていますが、高校生以上は守護札と呼ばれるお札の購入(500円)が必須です。素直に入場料と言わないのは税金対策でしょうか。

仙台大観音 三十三観音
1階には木彫りの観音像が並ぶ。
仙台大観音 木彫りの観音像
三十三観音の一つ一つが精巧に作られている。

入口のフロアは回廊になっていて、高そうな木彫りの観音像が並んでいます。三十三観音と呼ばれるエリアのようです。どれも非常に良い出来栄えで、建設当時の財力の高さを物語っています。

仙台大観音 登龍門
2階から外に出ることができる。

一つ上のフロアに上がると、外に出られるドアがあり、大観音の足元に降り立つことができます。さすが地上100メートルの大観音だけあって、足の指も巨大です。そして、表面が真っ白なので凄まじく眩しい。入口の龍の上に乗れたり、大観音の足元を一周ぐるっと回れたりします。

仙台大観音 足元
仙台大観音の足元。

さて、大観音の中に戻って、最上階の12階まで上がります。仙台大観音の内部は、螺旋状の回廊がぐるぐると最上階まで繋がっており、中央には、大黒柱を兼ねたエレベータータワーがそびえます。

仙台大観音 高さ
下の階から最上階を見上げる。

まずは、エレベーターで最上階まで上がり、徒歩でスロープを降りてくるのが正規ルートです。

仙台大観音 展望フロア 眺望
仙台大観音の最上階から見た風景。

最上階は地上から68メートルの高さ。窓からは、周辺の住宅地や、ゴルフ場が望めます。仙台大観音が建つ場所は比較的標高が高く、周囲の山々を一望できます。

お触り布袋さん 仙台大観音
最上階に鎮座する「お触り布袋さん」。

最上階にある「お触り布袋さん」は、触った部分が健康になるという類のもの。実際には、「健康で気になる部分をお触り下さい」とだけ記載されており、具体的な効能などには言及されていません。このあたりは、薬事法や景表法に抵触しないよう配慮する企業姿勢がみられますね。

仙台大観音 胎内巡り
仙台大観音の胎内巡り。

いよいよ胎内巡りです。最上階のフロアから、螺旋状の道を辿り、先ほどのフロアまで下っていきます。

螺旋回廊と中央の柱部分が綺麗にライトアップされている様子は、バブリーなホテルの吹き抜けみたいですね。この風景が、仙台大観音のハイライトであることは間違いないと思います。ここが観音像の内部であることを忘れてしまいそうです。

仙台大観音 百八胎内仏
「百八胎内仏」。

各階に仏像が並んでおり、「百八胎内仏」と呼ばれています。胎内仏は一つ一つ精巧に作られていますが、数が多くて途中で飽きてしまいました。この大観音が、手間とカネを惜しまずに建設されたことがよく分かります。

ちなみに、敷地内には、「油掛大黒天」というスポットもあります。こちらは、大黒天に油を掛けて祈願するというもので、縁結びにご利益があるそうです。油掛大黒天は、仙台大観音ができる前から鎮座していたらしく、大観音よりちゃんとご利益がありそうでした。

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投稿日時

2016年08月21日


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