北陸本線 旧線(杉津越えルート) 旅行・観光ガイド ブログ

杉津駅跡地~曽路地谷トンネル

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杉津駅

第一観音寺トンネルを抜けると、いよいよ杉津(すいづ)駅があった場所に出ます。ちなみに、杉津の集落は、ここから山を下った海岸沿いにあります。

杉津の道路標識
杉津にて、今来た道を振り返る。

北陸トンネル開通前までの杉津は、景勝地として人気があったそうです。客車からは敦賀湾が一望でき、杉津駅で下車して山を下れば、海水浴場もあります。

北陸本線は、福井県内において海に面した駅が他に無く、杉津駅は、周辺の住民にとっては、気軽に海へアクセスできる駅でした。

杉津のT字路
旧線を辿るには、ここで左折する。

旧線には、大桐駅、杉津駅、新保駅という3つの駅がありましたが、杉津駅だけが、優等列車も停車する「格上」の駅でした。列車が杉津で停車した際、乗客たちは車窓から見える絶景を楽しんだことでしょう。

北陸トンネルへの路線切り替えにより、杉津はすっかり寂れてしまいましたが、杉津の住民以上に、残念がったのは多くの乗客たちかもしれません。

旧線跡と北陸自動車道
旧線跡の真横を北陸道が通る。

杉津駅の跡地は、北陸自動車道の敷地として完全に消滅しています。杉津パーキングエリア(上り線)がある場所が、ちょうど駅の跡地だそうです。

県道207号線は、ここから国道8号線方面へ下っていきます。北陸本線の旧線を辿る場合は、ここで左折し、北陸道の高架をくぐっていきます。

北陸道の杉津付近
北陸自動車道の高架が見える。

曽路地谷トンネル

しばらくは北陸道と並行して進みますが、間もなく高架下にトンネルが現れます。これが、曽路地谷トンネルです。

曽路地谷トンネル
北陸道の下にある曽路地谷トンネル。
曽路地谷トンネルの入口
内部は煉瓦造りだが、後から補強されたようだ。
曽路地谷トンネルの内部
450mあるが、照明が少ない上にカーブしている。

この先は道路整備が進んでいるため、廃線跡そのままの形では無くなっていますが、地図で見ると、北陸本線に合流しているのが分かります。

引き続き、観音崎の戦争遺跡のレポートへ

探索日
2010/02/28
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