府中刑務所文化祭(プリズン弁当・見学ツアー)

府中刑務所文化祭(プリズン弁当・見学ツアー)

年に一度、文化の日に開催される「府中刑務所文化祭」に行ってきました。刑務所の敷地内に入ることができる数少ない機会です。文化祭という名前の通り、刑務所職員総出で、様々なアトラクションが用意されています。

府中刑務所 文化祭
府中刑務所の本庁舎。

例年、告知は控えめで、近隣エリアに絞ってチラシを撒いているようです。ただ、ネットで情報が出回っているため、近隣住民に限らず、遠方からも大勢の客が押し寄せます。

今回は過去のレポートを参考にして、8時半目標で最寄り駅の北府中駅へ。開門の1時間10分前の8:50には文化祭の正門前の列に並びました。しかし、それでも正門には長蛇の列。地元住民かよほどの刑務所マニアでしょうか。

府中刑務所文化祭 行列
開門の1時間以上前からこの行列。

府中刑務所は、職員宿舎が建ち並ぶ、いわゆる“塀の外”にちょっとした広場があり、府中刑務所文化祭はそこで開催されます。

ちなみに、我々が到着してからも、次々と列は伸び、あっという間に最後尾が見えなくなるほど人で埋まりました。告知を控えめにしたくなる理由が分かります。

一番の人気コンテンツは、刑務所内の食事を再現した弁当とパン。数に限りがあるため、例年開門と同時に並ばないと購入できないそうです。

府中刑務所文化祭 麦飯食堂
プリズン弁当購入の行列。

ということで、開門と同時に「プリズン弁当」の列に並びました。

プリズン弁当は、本庁舎1階の食堂(文化祭当日は「麦飯食堂」の愛称で呼ばれる)で販売されていました。席が空いていれば、その場で食べることができます。過去のブログ記事を見ると、昨年までは、受刑者の食事を再現した定食の提供もあったようですが、今年は弁当のみに絞ったのだと思われます。

府中刑務所文化祭 網走監獄和牛弁当
「プリズン弁当」と「網走監獄和牛弁当」を購入。

早めに並んだことが幸いして、無事購入できました。選択肢は、「プリズン弁当」のほか、「網走監獄和牛弁当」と「カレー弁当」があり、「プリズン弁当」(500円)と「網走監獄和牛弁当」(1,000円)を選択。「網走監獄和牛弁当」は、開門から20分で売り切れたようです。すごい人気。

府中刑務所文化祭 食堂 プリズン弁当
開門と同時に飛ぶように売れる弁当。

さて、弁当の中身ですが、まずは「プリズン弁当」。メインのおかずはプルコギで、なかなかボリュームがあります。付け合わせで、切り干し大根とごぼうサラダが付いています。ごはんは麦ごはんで、こちらもたっぷり盛られています。

府中刑務所 プリズン弁当
プリズン弁当のラベル。
プリズン弁当 500円 府中刑務所文化祭
名物「プリズン弁当」。プルコギが美味しかった。

それぞれ味も悪くなく、特にプルコギは結構美味しかったです。

受刑者の食事を再現しているのかは不明ですが、所内の食事を提供している会社が製造しているようです。

網走監獄和牛弁当 府中刑務所文化祭
開門から20分で売り切れた「網走監獄和牛弁当」。

次に、「網走監獄和牛弁当」ですが、そもそも“網走監獄和牛”とは何なのでしょうか。

調べてみると、日本最北の刑務所である網走刑務所で飼育されている和牛だそうです。刑務作業として受刑者が飼育しているのですが、A5ランクを獲得するほどのレベルとのこと。肉質の割に価格が安いことが評判になっている一方で、販路が限られていることが希少性を高めているようです。

網走監獄和牛とは
「網走監獄和牛」の宣伝パネル。

ということで、肉は文句なく美味しかったです。もちろん、受刑者の食事を再現したわけではなく、駅弁でありそうな高級和牛弁当の趣です。

この日、プリズン弁当は割と在庫があったようで、午前中に並べば買えそうな様子でした。ただ、開門直後から長蛇の列ができていたので、真っ先に並びに行かないと、相当な時間待たされることになります。

プリズンアドベンチャーツアー 待ち時間
「プリズンアドベンチャーツアー」に並ぶ行列。

無事弁当が食べられて満足した後は、メインアトラクションの「プリズンアドベンチャーツアー」へ。

「プリズンアドベンチャーツアー」とは、刑務所の“塀の中”に入って、中を見学できるアトラクション(無料)です。文化祭の会場からは少し離れた府中街道沿いに受付があり、やはりここにも長蛇の列ができていました。

府中刑務所 プリズンアドベンチャー
「プリズンアドベンチャーツアー」の入場券(無料)。

並び始めたのが10:40頃で、入れたのが11:30頃だったので、約50分待ちでした。見た目より列の流れは速かった気がします。

後で分かったことですが、プリズンアドベンチャーは随時受け付けていて、基本的に希望者はもれなく入れます。ピーク時間帯は1時間近く並ぶことになりますが、12時過ぎになると、ほとんど列は途絶えていたので、待ち時間を考えると午後行くのが賢いと思います。

プリズンアドベンチャーツアー 撮影 手荷物
荷物はポリ袋に入れる。

当然ながら、刑務所内は撮影禁止。手荷物は全てポリ袋に入れなくてはならず、カメラ類は取り出すことが許されません。

府中刑務所 所内見学
いよいよ塀の中へ入る。内部は撮影禁止。

入口は門が二重構造になっていて、外側の門が開いたら壁に囲まれた空間へ入ります。職員から注意事項の説明を受けたら、内側の門が開いて中へ入れる仕組みです。

ちなみに、入場券の半券が「出場券」となっていて、これを無くすと「出所」できなくなります。一時的とはいえ刑務所に入所するわけなので、自分が囚人ではないことを証明するものが、この紙切れということですね。

塀の中は、青いトタン屋根の建物が整然と並んでいて、学校のような雰囲気。奥の方には、白いコンクリの建物も見えます。敷地内にはゴミ一つ落ちておらず、想像以上に整然とした様子に驚きました。周囲は身長の3倍以上ありそうなコンクリート塀に囲われ、逃げ場がありません。

トタン屋根の建物は、受刑者が刑務作業を行う工場でした。2階建ての工場棟が全部で15棟ほどあり、そのうちいくつかを見学することができました。施設は全て渡り廊下で繋がっていて、まるで学校のようでした。独居房は、白いコンクリート造りの3階建てで、中を見ることはできませんでしたが、公立高校の校舎のような雰囲気です。

受刑者が使う風呂場も見ることができました。銭湯のような内装でしたが、一人が使える湯の量が決められていて、「浴室内で私語は禁止」「号令に合わせて身体を洗う」など厳しい規則が書かれていました。ガラス越しに浴室を監視する部屋があり、入浴中であっても、常に看守が付いています。

プリズンアドベンチャーの見学時間は、およそ40分ほどでした。一通り見学して、その敷地の広さに驚きました。さすが、日本最大規模の刑務所です。

一方で、清潔感のある環境をみて、自分もなんとかやっていけそうかも…、と変に安心したりしました。人生何があるか分からないですからね…。

府中刑務所文化祭の様子
来場客で賑わうメイン会場。

プリズンアドベンチャーツアーを終えて文化祭会場に戻ってみると、午後の部のパン販売が、職員宿舎の周囲を一周するほどの行列を作っていたので、パンは諦め、作業製品の販売エリアに行きました。

府中刑務所文化祭 パトカー撮影
府中警察署のパトカー・白バイ展示。

去年の10月に、東京拘置所の矯正展にも行きましたが、そこで見たものと、だいたい同じラインナップでした。革製品の品揃えが多めだった印象です。

府中刑務所文化祭 刑務作業用品
刑務所作業用品の販売。

今回は、東京拘置所の時に比べると、朝早く並んだ分、割と楽しめた印象でした。それにしても、刑務所の中を見てみたい人って意外と多いんですね。いっそのこと、有料化して毎週開催してもいいかもしれません。

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投稿日時

2015年11月03日


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