錦糸町駅120周年記念イベント(保線基地公開・レールスター試乗会)

錦糸町駅120周年記念イベント(保線基地公開・レールスター試乗会)

錦糸町駅120周年の記念イベントに行ってきました。

錦糸町駅は、1894年12月に総武鉄道の「本所駅」として開業。その後、国有化されました。今日は、同時期に開業した錦糸町・幕張・四街道の3駅で120周年記念イベントが開催されたそうです。

錦糸町 レールスター試乗会 募集
レールスター試乗会の募集要項。

もともとこのイベントを知ったきっかけは、みどりの窓口に掲示されていた「レールスター試乗会開催!」のチラシ。墨田区民限定ということで競争率が低そうだったため、即応募しました。

錦糸町120周年イベント当選通知
レールスター試乗会に当選。

その後、見事当選通知が来たわけですが、レールスター試乗会以外にも面白そうな企画がたくさんあったので、いくつか目にとまったものをレポートします。

まずは、11時に錦糸町駅の北口で待っていると、JRの係員が来て、保線基地へと案内されました。

保線基地の入口は、テルミナ2とアルカキットの間。ちょうどスタバと屋外ステージに挟まれた通路になります。

錦糸町駅 保守基地入り口
テルミナの従業員入口に入る。
テルミナ 錦糸町駅 職員階段
JR保守基地へ続く階段。

普段入れない扉の内側は、テルミナの事務所と搬入口。さらに、2階へ続く階段があり、「JR出入口」と書かれた重々しい鉄扉を抜けると、錦糸町駅の4番線ホームの向かいに出ます。

錦糸町駅 作業員通路
線路沿いの従業員通路を歩く。

錦糸町の保線基地へは、ここから線路沿いの細い通路を両国側へ歩いていきます。途中、作業員の詰め所のような建物を迂回するため、かなり細い通路を通ります。すぐ隣にはアルカキット錦糸町が…。一般人はなかなか入ることができない場所です。

錦糸町 保守基地の通路
狭い通路を歩く。すぐ隣にはアルカキット錦糸町がある。

狭い通路を抜けると、いよいよ開けた空間に出ます。ここが錦糸町の保線基地です。

錦糸町駅 保線基地
錦糸町駅の保守基地。

錦糸町駅には、6本の留置線があることが知られていますが、保線車両の基地もあったのですね。全体が高架橋の上にあるため、なかなか窺い知ることのできない空間です。

錦糸町駅 保線基地 写真
保守基地から両国方面を眺める。

ちなみに、イベント当日は、当選ハガキが無くても入場可能でしたが、あまり大々的に告知していなかったためか、客足は少なめ。混乱を避けるためか、ひっそりと開催されていた感じです。

錦糸町駅 撮影ポイント
間近に迫る線路に興奮気味の来場者。撮り鉄にとっては特等席だ。

保線基地で開催されたのは、「レールスター試乗会」と「マルチプルタイタンパー展示」。ただ、来場者がまず食いついたのは、間近に迫る総武線の線路でした。

錦糸町 総武線
分刻みで行き交う総武線。

保線基地と本線との間に柵は無く、撮り鉄にとっては特等席。たまに成田エクスプレスが通過すると、子どもたちから歓声が上がっていました。

E257系電車 錦糸町 留置線
留置線から発車したE257系電車。

ロープ一本隔てた目の前の線路は、留置線へ繋がっています。イベント中、留置されていたE257系電車が東京駅へ向けて発車し、来場者の目の前を通過していきました。

保線車両 レールスター
今回試乗するレールスター。

さて、総武線の撮影が一段落し、徐々にレールスターの待ち行列が伸びていきます。

改めて、レールスターとは何か、ですが、地震や台風といった自然災害などで、急に線路の点検が必要になった場合に使われる保線車両です。エンジンを搭載しており、時速30kmまで出すことができるそうです。

レールスター 加速
レールスターの加速性能はなかなか優秀。

ヘルメットを被り、いざ乗車。屋根付きの4人乗りですが、少々窮屈。野球場のベンチのような椅子なので、ちょっとごつごつしています。あと、ドアが無く、左右にロープが張ってあるだけなので、少し心許ない感じです。

レールスター 運転席
シンプルな運転席。ワイパーも備える。

まずは、線路の端までバックし、元の位置まで一気に加速します。加速性能はなかなかのもので、この短い区間でも、時速18kmほどは出せると言っていました。手すりに掴まってないと体が反ってしまうほどの勢いでした。

マルチプルタイタンパー展示
マルチプルタイタンパーを間近で鑑賞できた。

マルチプルタイタンパー展示も楽しんで、保線基地でのイベントはとりあえず終了。この後、南口のイベント会場へ足を伸ばしました。

錦糸町 LIVIN Nゲージ
南口西友前の特設Nゲージコーナー。

南口で行われていたのは、鉄道グッズ販売やNゲージ展示など。さらに、「マジックハンド体験コーナー」や「自動起床装置体験コーナー」など、マニアックな内容もありました。

錦糸町駅イベント マジックハンド体験
マジックハンド体験。

マジックハンド体験では、実際に駅で使われているマジックハンドを体験できます。ホームにものを落とした時に駅員が持ってくるアレです。

使ってみると、それなりに握力は必要なものの、簡単にものを掴むことができました。金属製なので、スマホとか掴んだら傷だらけになりそうですね。

錦糸町 マジックハンド 景品掴み
マジックハンドで景品を掴むとプレゼントされる。

続いて、自動起床装置。こちらは、テレビでも度々紹介されている、空気注入型の目覚まし時計です。寝坊が許されないJR職員のために開発されたとか。

JR 自動起床装置 実演
自動起床装置を布団の下に仕込む。

まずは下準備として、風船部分を布団の下に仕込みます。だいたい肩の下あたりに置くと良いようです。実際布団で寝てみると、勝手に体が持ち上がり、上体が起こされました。このあと寝返りして二度寝しなければ、確実に目が覚めそうです。

JR 自動起床装置 本体
自動起床装置の本体。

ちなみに、レールスター乗車記念プレゼントとして、「レール」と「マルタイラーメン」をいただきました。

レール マルタイラーメン
記念品として、レールとマルタイラーメンを頂いた。

マルタイラーメンは、福岡で有名な即席麺なのだそうですが、“マルタイ”というのは、マルチプルタイタンパーの略称でもあります。パッケージをよく見ると、マルチプルタイタンパーのイラストが…!どうやら、福岡のマルタイと日本プラッサー(マルチプルタイタンパーの製造元)のコラボ商品として企画されたもののようです。非売品ということで、なかなか貴重なものではないでしょうか。

以上、ちょっとマニアックな錦糸町駅120周年イベントのレポートでした。普段はなかなか体験できない内容ばかりで、かなり楽しめました。

data-matched-content-ui-type="image_stacked,image_stacked" data-matched-content-rows-num="3,2" data-matched-content-columns-num="1,2">
投稿日時

2014年12月06日


このカテゴリの目次