てきすと君

てきすと君: 小学生の時に作ったテキストエディタ。ツールアプリケーション分野において、初期の代表的な習作。本来の用途を無視して、雪だるま式に機能を増やしていった。バージョンは、1～6号まである。現在も、ムダな機能で肥大化することを「てきすと君」に例えて皮肉ることがある。

Hideshoe: おおっ、伝説の…！
ありの木: 今日最もいじり甲斐のあるソフトかもしれない。笑
Hideshoe: あれっ、小学生の頃だよね？
ありの木: ん～、タイムスタンプによると…、10年前だから、小学6年生から中1にかけて…かな。
Hideshoe: ああ、最盛期だね。…いろんな意味で。
ありの木: 「『次世代の』総合テキストエディタ」(笑)を目指して開発が始まった。
Hideshoe: これ、実際ダウンロードして起動した人がいるかと思うと、ちょっと笑えるな。
ありの木: あんまり配布した記憶が無いんだけどね、GMSsoftのクレジットが入ってるから、少なくともGMS時代は配布してたんだろうね。
バージョンごとにフォルダ分けされてるから、初期バージョンから順に見ていこうか。

: 日付が自動的に入るテキストエディタ。
ありの木: まず、てきすと君じゃないけど、てきすと君の元になったエディタ。
Hideshoe: お、余座と大木名がいる。

余座と大木名: 小学生の時の2人の持ちキャラ。どちらも、2人で描いていた合作漫画に登場するおじさん。

ありの木: 基本的にサンプルの焼き直しなんだけど。日付が入るところと、結構な面積とってるおじさんの画像がオリジナリティー。
Hideshoe: 一種のキャラクターグッズ的なものか。
ありの木: 機能で差別化ができなかったからね、当時。

申し訳ございませんが、本作品は非公開とさせていただきます。

: 記念すべき初代てきすと君。
ありの木: ウィンドウでかっ！
Hideshoe: どんなモニタを想定してたんだろう。古いPCだったら、ほぼフルスクリーンだな。
ありの木: 画面いっぱいにテキストを書くっていうのが、「贅沢」だったんだな、きっと。笑
Hideshoe: メモ帳最大化して使うようなもんでしょ。読みにくいだろうに。
ありの木: 「現在時刻」って何だろう…！あ、時計が出てきた。
Hideshoe: これ、挿入してくれるわけじゃないのね。
ありの木: ただの時計か。笑
Hideshoe: 時刻は自分でコピペしろって。
ありの木: サウンドプレイヤーはすごい。
Hideshoe: 音楽再生機能を内蔵しちゃう発想がすごい。
ありの木: おおぉバージョン情報ww
Hideshoe: OSのバージョンじゃないか、これ。Windowsって書いてあるよ。
ありの木: 設定画面を開いてみよう。
: てきすと君の設定画面。
ありの木: けっこうちゃんとしてるよね。ここは。
Hideshoe: ただ、設定項目がいろいろ気になるぞ。「テキスト編集に専念する」って項目があるけど、これなんだ？
ありの木: ヘルプに書いてないかな。
「チェックすると、開くファイルをテキストファイルのみに出来ます。」
Hideshoe: 「テキスト編集」ってそういうことか。笑
ささやかな配慮だ。
ありの木: うわっ、メニュー項目全部に「…」がついてる。笑
Hideshoe: なんで？？
ありの木: この頃は、点々の意味が分かってなかったんだね。
Hideshoe: これ、英語で書くと、意味が分かりやすいんだけどねー…。
おっ、ページ操作が使いやすいね！笑
ありの木: 「総合テキストエディタ」だからw
Hideshoe: これだけの表示領域でページ送りするって、相当の文章量だな…。
ありの木: ヘルプが秀逸！
Hideshoe: 有り余る時間を存分に使ってるね。

本ソフトウェアには、説明書が付属しておりません。あらかじめご了承ください。

ダウンロード (93.8KB)

: 日記管理機能が付いた3号。
ありの木: 2号はマイナーアップデートっぽいので次。3号行きます。
おっ、3号は日記機能が進化してる。
Hideshoe: 日記データを自前で管理できるんだね。
ありの木: 今見ると、かなり思い切った機能追加だったね。
あ、10年前の日記がよみがえってきた！笑
Hideshoe: ホントだ、スゴい！ちゃんと日記管理が機能してるw
ありの木: そっかー、10年前の今頃は、3号を作ってたんだな。

申し訳ございませんが、本作品は非公開とさせていただきます。

: てきすと君の最後のバージョン。
ありの木: 4号と5号はマイナーアップデートみたいなので飛ばします。最後、6号。
おっ、起動時にお節介なダイアログが。
Hideshoe: なんかやりたくなるんだよね、こういうの。
えっ、何これスゴい！
ありの木: だいぶ進化したなあ。もはや別のソフトに見える。
見てこれ、「時計」機能。
Hideshoe: 時間がコピーできるようになってる。
ありの木: コピーはできるけど、挿入はしてくれないんだね。
Hideshoe: そこは、頑なだね。
ありの木: 「CDプレイヤー」ってなんだ？
「ガシャッ！」 (PCの光学ドライブが開く音)
Hideshoe: わっ！
ありの木: びっくりした！
Hideshoe: トレイ開けてくれる機能なのねw
: 関連付けを行うソフトが付属する。
Hideshoe: 関連付けアプリが付いてる。アイコン可愛いな。
ありの木: 今こういう絵って描けないよね、単なるテキストエディタなのに、手間掛けてるなあ。
: 可愛いアイコンが付いている。
ありの木: 最近は、アイコンのサイズもどんどん大きくなってるけど、当時の感覚で言うと、やっぱりアイコンは32x32だよね。
Hideshoe: しかも、HSPでは16色アイコンしか使えなかった。当時は多くの制約の中で、目一杯の表現を楽しんでいた気がする。
: てきすと君に付属するMP3プレイヤー。
ありの木: MP3プレイヤースゴいよ！よくできてる。
Hideshoe: 単体でも使えそう、っていうか、単体アプリになってるのね。
ありの木: まあ、これテキストエディタなんだけど、っていうツッコミは無しにして。
Hideshoe: なんか読み込んでみようか。
ありの木: おおっ、ボタンの色が変わるのか。
Hideshoe: 地味だけど、キチンと演出作り込んでるところが好感持てるね。
シークバー動かして再生位置変えられないのかな。
ありの木: 再生止めたら動かせるらしい。
Hideshoe: 意外と、素材としてこれからも使えそうだね。
ありの木: 常用プレイヤーとしてじゃなくても、音を使うプレゼンとか、音作品の再生インターフェイスとして需要はあると思う。
問題は、かなりの機能をプラグインに頼ってるから、配布するには、DLLファイルが付いて回ることだな。

本ソフトウェアには、説明書が付属しておりません。あらかじめご了承ください。

ダウンロード (327KB)

Hideshoe: てきすと君って、いい意味で習作だよね。
ありの木: あらゆる可能生にチャレンジした。例えそれがサンプルの寄せ集めでも、カタチにしたことが大事だと思う。
Hideshoe: てきすと君がある人生と無い人生なら、絶対あった方が良い。
ありの木: 例えば、メニューバーを付けてみたり、設定画面を作ったり。結構地味なところにこだわりがあって、インターフェイスに対する興味が芽生えたきっかけかもしれない。
Hideshoe: 設定ダイアログのUIって意外と難しい。
ありの木: そうだね、派手さは無いけど、ボタンやチェックボックスを配置することって、インターフェイスデザインの根本だと思う。
小学生で身をもって経験していたことは大きいね。
Hideshoe: 開発履歴にリリース日が書いてあるけど、すごいペースだ。
ありの木: 狂ったように、頭ん中てきすと君のことでいっぱいだったんだな。
Hideshoe: 今ではあり得ないね。
ありの木: もし今、これと同じペースでアプリを作ったら、一体何ができるんだろう。

今日の日記帳

てきすと君1号

てきすと君3号

てきすと君6号

てきすと君について