小田川温泉ホテル(小田川城/羽柴城)に行った

小田川温泉ホテル(小田川城/羽柴城)に行った

東北に行く機会があったので、ネット界隈で有名な羽柴誠三秀吉さんが経営する「小田川温泉ホテル」に行ってみました。

「小田川城」あるいは「羽柴城」などとも呼ばれ、ネット上では一時“ネタ物件”として話題になりました。ただ、最近は訪問レポートが無く、2年前のレポートでは、ホテル焼失から数年経っても営業が再開されていない様子でした。

小田川城は今どうなっているのか。

津軽鉄道 嘉瀬駅
津軽鉄道 嘉瀬駅で下車。
羽柴城の周辺
周囲はのどかな水田地帯。

五所川原から津軽鉄道に乗り換え、嘉瀬駅で下車。徒歩およそ20分で小田川城の看板に遭遇します。

周囲は田んぼが広がるのどかな風景です。

小田川温泉の入口
「元気が出る 小田川温泉 入口」です。

2010年時点では休業していたはずですが、看板は普通に出ています。この段階では、何も知らなければ営業していると思ってしまいます。

小田川城の国道1号線
小田川藩 国道1号線 の標識。
羽柴城の看板
「小田川城温泉」と「黒土販売」。

「小田川城温泉」の上に「黒土販売」という表示があります。黒土販売がメインのビジネスのようです。黒土を買いに来たのか、白い軽トラが出入りしていました。

ちなみに、小田川城で販売している黒土というのは、堆肥入りのようで、けっこうすごい臭いがします。

小田川城温泉の黒土
黒土のプラント。

入口付近に黒土のプラントがあり、山積みの土が強烈な臭いを発しているようです。近くを歩いていると、ハエにたかられます。

秀吉のふる里
「いらっしゃいませ」の看板。営業中?
羽柴城の入口
坂を登るとようやく門が見える。

黒土プラントを過ぎると、「いらっしゃいませ」の看板があり、急傾斜の坂道を登ります。すると、いよいよ「小田川藩帝国」の門構えが見えてきます。

小田川城の門1
小田川藩の城門。

気になるのは、大型トラックやタクシーが、けっこうな頻度が出入りしていること。タクシーには、近所のおばちゃんっぽい人が複数乗車していました。この先に何があるのでしょうか…。

――と、そこで、通りかかったホイールローダーのお兄さんに呼び止められました。「写真ですか?」

小田川城の門2
「城主 羽柴秀吉」の表札。

素直に、趣味で写真を撮りに来たことを伝えると、「この先は産廃と堆肥工場しかないから引き返して」と言われました。曰く、産廃業者としては、一般人が簡単に出入りできるのはまずいのだとか。(だったら温泉の看板を取った方が良い気がしますが) ちなみに、温泉旅館は6~7年前の火災以来、ずっと休業中とのこと。

少し話し込んでみると、「(ホテルの)火災保険が下りずに、保険会社と揉めているので、人を入れないように言われている」という事情もあるらしい。「社長に見つかるとカメラを取り上げられかねない」とも。

いろいろ複雑な事情があるようで、小田川城散策は断念しました。「歩きですか?」と訊かれ、なんと駅まで車で送ってもらうことに。お手数をお掛けして申し訳ないです。

・・・

結論としては、小田川温泉ホテルは、火災以後、保険屋と揉めていることもあって、再開のメドは立っていない/その代わり、産廃処理と堆肥工場でそれなりに儲けており、恐らくその関係で人の出入りがある、という感じでしょうか。

それと、前述の通り、現状、城内の散策は無理です。

温泉の再開を心待ちにしています。

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投稿日時

2013年09月17日


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